安藤裕子のニューアルバム「メリー アンドリュウー」を聞いた。とても新鮮な声。動物の声なのである。あるいは正確に言うと動物としてのニンゲンの鳴き声。清酒 月桂冠のCMソングになっている「ノウゼンカツラ」は特に刺激的。いきなり動物の声から始まる。しかもメスの声である。
長い歴史の中で概念化されてきた美しいメロディーや発声。この曲は基本的には美しいく切ない。しかしその中にメスの鳴き声が入り混じっている。悲しさや切なさのスケールが、動物である自分をイメージすることで増幅するのである。ワンランク上の衝撃。新しく新鮮であった。
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