今、地球を制覇している動物は、間違えなく人類です。その数は年々増え続け57億人。いまも増加を続けています。2番目に多い種は牛だそうで、それでもわずかに1億4千頭。しかもその大半が家畜/ニンゲンがつくった動物なのだそうです。
そこまで地球上をワガモノ顔に席巻し、偉そうにしていることができるようになったのは、ニンゲンの祖先(小さなリスのような生き物)が、木に登ってサルになって、木から下りて直立歩行して、脳が大きくなったからです。
しかしそれ以前のニンゲンの祖先は、強者に食われることを恐れながらひっそりと生きる、「小さきもの」であったとか。その間なんと何10億年に及びました。強者とは、獰猛な体長5mもある魚や、大声で闊歩する肉食恐竜や、獰猛な肉食獣などで、ニンゲンの祖先はずっとマイナーな存在だったのだそうです。今の繁栄しているこの時間は、ごく最近の短い間の出来事。しかし、強者必衰の理を地球の歴史が証明しているそうで、巨大魚も、恐竜も、みな死に絶えました。一般的には次はニンゲンが絶滅する番なのだそうです。一刻も早く「小さきもの」に戻らなければ「必衰」なのであります。
さて、今回のテーマは「小さな満足」。私の大好きなスマートに触発されながらプランニングしてみました。この家には、とりたてて説明するほどのこともない。「小さきものの家」です。車庫にはスマートが一台ぎりぎり入る。でもスマートの全長よりも、階段に必要な長さのほうが建物の奥行きを決めてしまいます。2Fには、生活に「必要な」最小限度の機能。そして寝床はアルプスのハイジと同じ、屋根裏(ロフト)です。
こんな家に住みながら、ひっそりと生きていくのもいいでしょう。それこそがカッコイイ/スマートなことだと思う今日この頃です。もうそろそろ富士山が大噴火をおこしたり、巨大な地殻変動が起きたり、地球がくしゃみをするはずです。ニンゲンが、無言でそれを受け入れて、ひっそり小さく生きていく動物であれば、大きな脳と言葉が備わったことのおかげだと、本当に実感できるのでしょう。
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